◯和の間◯ ストーリー

◯和の間◯セラピストが綴るコーヒーブレイクストーリー

名言からわかること。①

”常識とは、18歳までに積み重なった、偏見の累積でしかない。”(アルベルト・アインシュタイン

 

私の好きな名言の一つです。

 

私は幼少期から両親のしつけが厳しく、他者に恥じない生き方をするよう教育されてきました。

その前提には常に常識や当たり前という考え方があり、知らず知らずのうちに常識の範囲内で安全に生きる選択肢しか見えなくなっていました。

それでも大学生になり、自分のやりたいことにまっしぐらだった時期。

開発途上国と言われる地域に実際に赴き、何が起きているのか自分の目で見てみたいという強い衝動にかられて、モンゴルやインド、フィリピン、バングラデシュを訪れる機会に恵まれました。

そこでは今まで考えていた「当たり前」は一つもありませんでした。

 

モンゴルでの水は砂漠地帯のため一日に使える量は限られていて、蛇口をひねれば水が出るわけではないこと。

律儀に順番に列に並んでいる限り、決して窓口にはたどり着けないこと。

ビザを取得するのにただ書類を揃えればいいだけの話ではないこと。

シャワーから暖かいお湯が出ることはなく、冬場でも冷水のシャワーを浴びなければならないこと。(バングラデシュの冬は10度ぐらい。)

着ている服はボロボロで裸足で、髪もボサボサなのに、いつも無邪気に駆け回ってケラケラ笑い、エネルギーに溢れていること。

 

ありとあらゆることが今までの「常識」を覆し、無意識に自分をしばっていたものからふと解放されていました。

常識というのは、どこかの場所や組織の中で生きる時にどこからともなく出来上がるルールであり、そのルールの上で生きるよう強いられていることが今の社会ではとても多いように思います。

何か目標を見つけてそれを達成したいと思う時、常識や当たり前だと思っていることを一度見直してみると、いいのかもしれません。

 

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