子育てと瞑想。part 2
育児と瞑想。
一見、全く関連性がないように見えますが、これがどう繋がるのか。
自分の実体験を通してお伝えしたいと思います。
私が行なっているヴィパッサナー瞑想とは「ものごとをありのままに観る」という意味を持っています。
ブッダが悟りを開く時に行なっていた瞑想法であり、様々な瞑想法の中でもっとも基本的で、「どのようにしたら生きやすくなるか」を追求した一つの哲学だと私は捉えています。
瞑想を続けていくと何が起こるのか。
最初のうちは色んな雑念が入ってきて集中できないのですが、「私は今雑念に捉われている」ということにだんだん気づけるようになってきます。
次第に、自分が今どんな姿勢で座っているのか、何が聞こえるのか、客観的にそれらを認識できるようになり、最終的にはただそれに気づいている、というだけのとてもシンプルな状態になります。
この、「ただそれに気づいている」という状態が、育児をする上でとても有効だということに気づかされました。
自分はすごく眠いのに赤ちゃんは全然寝てくれない。
だんだんイライラしてくる。
このイライラの原因は、自分が求めていること(=静かに眠ること、赤ちゃんが寝ること)ができていないことだと思います。
「私は今眠りたいんだ」ということに気づく、「赤ちゃんが寝ない」という状況に一旦気づくことができれば、それを解決するためにどうしたら良いか、解決策を考え始めることができます。
育児と向き合う上で一番肝に命じておきたいのは、今起こっている状況に自分が一つ一つ反応することをやめ、ただ対応すること。
それに尽きるような気がします。
反応するから感情が生まれて疲弊する。
それなら反応することをやめる。
極端な言い方かもしれないけど、ただ俯瞰して対応する。
これだけでも、育児のストレスからだいぶ解かれたように思います。
もちろん私は悟りを開いているわけでもないので、つい反応して感情がむき出しになることもありますが、それでも瞑想を始める前よりはだいぶ楽になりました。
一日の数分でもいいので、どこか一人で静かになれる場所に座り、目を閉じて自分を内観してみるだけでもいいかもしれません。
育児のこと、また今後も書いていこうと思います。