◯和の間◯ ストーリー

◯和の間◯セラピストが綴るコーヒーブレイクストーリー

子育てと瞑想。part 2

育児と瞑想。

一見、全く関連性がないように見えますが、これがどう繋がるのか。

自分の実体験を通してお伝えしたいと思います。

 

私が行なっているヴィパッサナー瞑想とは「ものごとをありのままに観る」という意味を持っています。

ブッダが悟りを開く時に行なっていた瞑想法であり、様々な瞑想法の中でもっとも基本的で、「どのようにしたら生きやすくなるか」を追求した一つの哲学だと私は捉えています。

瞑想を続けていくと何が起こるのか。

最初のうちは色んな雑念が入ってきて集中できないのですが、「私は今雑念に捉われている」ということにだんだん気づけるようになってきます。

次第に、自分が今どんな姿勢で座っているのか、何が聞こえるのか、客観的にそれらを認識できるようになり、最終的にはただそれに気づいている、というだけのとてもシンプルな状態になります。

 

この、「ただそれに気づいている」という状態が、育児をする上でとても有効だということに気づかされました。

 

自分はすごく眠いのに赤ちゃんは全然寝てくれない。

だんだんイライラしてくる。

 

このイライラの原因は、自分が求めていること(=静かに眠ること、赤ちゃんが寝ること)ができていないことだと思います。

「私は今眠りたいんだ」ということに気づく、「赤ちゃんが寝ない」という状況に一旦気づくことができれば、それを解決するためにどうしたら良いか、解決策を考え始めることができます。

育児と向き合う上で一番肝に命じておきたいのは、今起こっている状況に自分が一つ一つ反応することをやめ、ただ対応すること。

それに尽きるような気がします。

 

 

反応するから感情が生まれて疲弊する。

それなら反応することをやめる。

極端な言い方かもしれないけど、ただ俯瞰して対応する。

これだけでも、育児のストレスからだいぶ解かれたように思います。

 

もちろん私は悟りを開いているわけでもないので、つい反応して感情がむき出しになることもありますが、それでも瞑想を始める前よりはだいぶ楽になりました。

一日の数分でもいいので、どこか一人で静かになれる場所に座り、目を閉じて自分を内観してみるだけでもいいかもしれません。

 

育児のこと、また今後も書いていこうと思います。