タイ古式を選んだ理由。
こんにちは。
地球やセラピストのminakoです。
今回は、数あるセラピーの中からなぜタイ古式マッサージの道を選んだのか、お伝えしようと思います。
暇つぶしに読んでいただけたら嬉しいです。
タイ古式マッサージと出会ったのは今から10年前。
当時はまだNPO職員としてバングラデシュに派遣されていました。
ビザの取得のため、一時タイのバンコクに出向いたのですが、ビザ取得以外の滞在時間が余り、せっかくならタイ古式マッサージを少し勉強してみようと軽〜い気持ちでワットポーに足を運びました。
タイのマッサージスクールでは必ず毎朝、「ワイクルー(ไหว้ครู)」と言って、練習前にお祈りをします。
タイ古式マッサージの創始者と言われているシヴァカ・ゴーマラパット師(Shivaga Komarpaj)に手を合わせ、私たちが向き合うクライアントの痛みが取り除かれるようお祈りを唱えるのです。
訳も分からずパーリ語のお祈りを毎日唱えているだけなのに、なぜか妙に心地よい気持ちになったのを覚えています。
施術前にクライアントの健康を祈り、師に感謝をする。
自然にタイ古式マッサージに対するタイ人の思想が伝わってきて、
「あー、そういうことか」と腑に落ちた感覚は、今までに感じたことがないほど強烈でした。
シヴァカ師はブッダと時代を共に生きた医師であり、ブッダの主治医であったそうです。
創始者がブッダの主治医であったことからタイ古式マッサージは仏教との関連性も非常に深く、仏教と共に発展してきたマッサージ手法です。
タイ古式マッサージで身体を整えることで精神と心とのバランスがとれ、生きとし生けるものが幸せであることを祈る仏教の思想と結びつくのだと思います。
実際にタイで行われている伝統的なタイ古式マッサージを見てみると、お寺で行われているものがその発祥であったり、中には悪霊を取り除く儀式的なものもあり、タイ古式の奥深さはまだまだありそうです。
コロナが落ち着いたらまたタイに行って、タイ古式マッサージをさらに深く掘り下げたいなと思っています。